みなさんこんにちは
がんサバイバーさんの健康をサポートするべく日々奮闘中の大阪国際がんセンター認定がん専門運動指導士&乳がんサバイバー、そして動こう★キャンサー(うごきゃん)スタッフの川瀬ひとみです。
先日、告知をしておりました「がん治療中・治療後のための栄養と運動セミナー」をオンラインにて開催いたしました!
「治療が終わってから、なぜかお腹まわりに脂肪がつきやすくなった…」 「再発予防のために体重をコントロールしたいけれど、何をどう食べたらいいの?」
そんな切実なお悩みや疑問を抱えた多くの方にご参加いただき、とても温かく、そして学びの深い時間となりました。今回は、当日の熱気あふれるセミナーの様子をダイジェストでご報告します!
第1部:がん病態栄養専門管理栄養士が伝える「食べながら整える」講座
まず前半は、大学病院やがん専門病院での豊富な勤務経験を持つ、がん病態栄養専門管理栄養士の曹さんによる栄養セミナーからスタート。
講座のテーマは「食べながら整えるための講座①学び編〜正しく知ろう~」です。
「太りやすさ」の正体を知り、リバウンドの罠を防ぐ
がん治療(ホルモン療法など)の影響もあり、治療中や治療後はどうしても体に脂肪がつきやすくなります。 「標準体重を意識して、エネルギーの過剰摂取を避けましょう」と言われると、つい「とにかく食事を減らさなきゃ!」と極端な制限に走ってしまいがちですよね。
しかし、曹さんは「食事を減らしすぎて痩せ型を維持しようとすると、少し食べただけで体が栄養を急激に取り込もうとして、逆にリバウンドを起こしやすくなる」という体のメカニズムを分かりやすく解説してくださいました。
必要な栄養素をしっかり取ることが、実は何より大切なのです。
今日からできる!1食あたりの「黄金バランス」
セミナーでは、計算いらずで毎日の食卓にすぐ取り入れられる「分かりやすい目安量」を教えていただきました。
- 炭水化物(ご飯・パン・麺類・芋類): 毎食必ず何かしら食べること! 目安は一般家庭のお茶碗1膳分(女性なら約120g〜150g、130gを目安に)です。 ちなみに、野菜だと思ってたくさん食べがちな「芋類」は、専門職の間では糖質の多い炭水化物グループとしてカウントします。
- タンパク質(肉・魚・卵・大豆製品): 目安は「片手の手のひらを少しすぼめたサイズ」に載る量。 意識しすぎて両手に載るくらい食べすぎている方も多いので、この適量バランスが重要です。

3ヶ月で変わった!受講生のリアルな事例紹介
講座内では、実際に私たちのサポート(リカバリーダイエットラボ)を受けられた方の嬉しい事例も紹介されました。
- Aさん(隠れ肥満に悩んでいた方)
「食事を抜いた方が痩せる」と思い込み、自己判断で1日2食に減らしてコレステロールや血糖値が上がってしまっていました。 しかし、サポートを通して「しっかり3食(玄米など炭水化物も適量)食べる+こまめな運動」に切り替えた結果……なんと筋肉量は一切落とさず、減った体重の分だけ「体脂肪量だけ」を綺麗に落とすことに成功しました! - Bさん(炭水化物を敵視していた方)
「炭水化物は悪者だ」と極端に減らし、タンパク質ばかりを多く摂っていました。 バランスを整え、毎食お野菜をしっかり摂るようにしたところ、体重が減っただけでなく、内臓脂肪の目安となるお腹まわりが「マイナス1.7cm」とスッキリ変化しました!
ネットにあふれる「〇時間断食」「〇〇だけ食べる」といった情報に振り回されず、「自分に合った正解」を見つけることの大切さが、受講生の皆さんの変化からも深く伝わってきました。
第2部:がん専門運動指導士が教える「痩せる運動の考え方」
栄養で体の内側を整えた後は、それを正しく消費し、筋力を維持するための運動です。
がん専門運動指導士の芳野さんが、エビデンスに基づいた「正しい運動のコツ」を伝授してくださいました。
「体脂肪」を効率よく燃やすための黄金ルール
セミナーでは、具体的な「痩せる仕組み」についても詳しく解説。
- 狙うのは「体重」ではなく「体脂肪」の減少 1ヶ月で1kgの体脂肪を落とすには、約7,200kcalの消費が必要。
1日あたり約240kcal(摂取と消費の差)を意識することが大切。 - 運動の強度は「ややきつい」がベスト 息が少し弾む程度の「中強度」の運動が、最も脂肪燃焼効率が高い。
- おすすめの順番:筋トレ ➡ 有酸素運動 筋トレで糖を使い、その後に有酸素運動を行うことで、脂肪が燃えやすい状態を効率よく作ることができる。
といったポイントを一つ一つ例を挙げながら詳しく話してくれました。

正しい情報をもとに自分のスタート地点を知ること
「運動しなきゃ」と焦る必要なく、まずは正しい情報を知ることが大事です。
- エビデンスを知る(運動は再発リスクを下げる心強い味方!)
- 時間を意識する(週に合計150分を目指す)
- 強度を意識する(「ややきつい」と感じるペースで)
といったポイントを意識しながら運動を始める・続けることが大事です。
それはわかっても、自分はどれくらい運動したらいいんだろう…何から始めたらいいんだろうと悩む人も多いと思います。
そんな皆さんに「今の自分にできる運動から始めること」と話してくれました。
1分間の運動体験でリフレッシュ!
セミナーの後半では、その場でできる1分間エクササイズにも挑戦しました。
がんサバイバーの方の体力や体調に合わせ、無理なく、でもしっかりと効くプログラムをお届け。
参加者の皆さんも画面越しに一緒に体を動かし、セミナーが終わる頃には「体がポカポカしてきた!」「これなら毎日続けられそう!」と、たくさんの笑顔が見られました。
当日の様子(ダイジェスト動画)を公開中!
「どんな雰囲気か見てみたい」という方のために、当日の栄養&運動セミナーの様子をぎゅっと凝縮したダイジェスト動画(約15分)をYouTubeにて公開しています。
曹さん、芳野さんの分かりやすい解説や、今日から実践できるヒントが詰まっていますので、ぜひチェックしてみてくださいね
次回は6月28日開催
次回は6月28日(日)13:00~15:10で開催します。
今回の続きの栄養セミナーと睡眠セミナーです
1.栄養セミナー
食べながら整えるための講座②実践編|自分流に組み込もう
セミナー担当:がん病態栄養専門管理栄養士 曹 祐子
「減らす」より「整える」という視点を大切に、学んだことを日々の生活の中でどう使っていくかを具体的にお伝えします。
朝・昼・夜の食事や、間食・外食との付き合い方など、自分の生活に合った形を一緒 に見つけていきます。
日程:2026年6月28日(日)13:00~14:10
2.睡眠セミナー
睡眠と痩せやすさの関係
セミナー担当:がん専門運動指導士・上級睡眠健康指導士 川瀬 ひとみ
睡眠不足は肥満になりやすいということを知っていますか?
睡眠の必要性や快眠のための運動内容、運動のタイミングなどについて詳しくお伝えします。
また、継続するためのヒントもご紹介します
日程:2026年6月28日(日)14:10~15:10
私たちの目標は、ただ体重を減らすことではありません。 「楽しく笑いながら、美味しく食べて、動いて、これからの人生を思いきり楽しんで過ごしていくこと」です。
一人で悩むとついつい極端なダイエットに走ってしまいがちですが、正しい知識と少しの習慣の工夫で、体は必ず応えてくれます。
「動こうキャンサー」では、これからもがんサバイバーの皆様が安心して一歩を踏み出せるようなセミナーやイベントを企画してまいります。公式LINEやブログでの次回告知をどうぞお楽しみに!
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!

